
子どもは水遊びが大好き! でも、中には水をかけられるのを極端に嫌がるお子さんもいますよね。プールで顔を水につけたり、お風呂で髪を洗うのも「イヤ!」「こわいよー!」。もし、お子さんがそんな“水嫌い”だったら、まずは朝、顔を水で洗うことから始めてみませんか? 実は『顔を洗う』ことには、単に皮膚を清潔にするだけでなく、人間としての感覚をみがき、脳にも刺激を与えるという大きな意味があるんです。子どもの“考える力”を育てるためにも『朝の洗顔』にレッツ・チャレンジ!
2008/04/14
▲まずは「水あそびって楽しい!」からはじめましょう
保育園では、赤ちゃんがハイハイをはじめると、まず最初に行きたがるのが水道の蛇口。それくらい、子どもは本来、水が大好きなんです。ですから、水が手に触れたり顔にかかったりしても、それほど嫌ではないはず。
それなのに、水を嫌がるようになってしまうのは、小さい頃からたっぷりと水遊びをさせてもらった経験がないからです。
おうちの蛇口から水を出して遊んでいれば、「もったいないからダメ」「ほら、びしょびしょになったじゃない」と叱られ、砂場で水をまき散らかしてどろんこにすれば、「汚れるからやめなさい!」と止めさせられる…といった具合に、たいていの場合、子どもが自分のやりたいように遊ばせてはもらえません。
確かに、水でびしょびしょになってしまったら、着替えや片づけが大変! でも、こんなふうに「ダメ」「やめなさい」ばかり言われて、水から遠ざけられた子どもは、“水の楽しさ”“水に触れたときの気持ちよさ”を味わうチャンスを逃してしまうことになります。
その一方で、お風呂でいきなり頭からお湯をかけられたり、プールでいきなり顔をつけさせられたり…そんなマイナス体験が積み重なれば、「水なんて嫌い!」「水遊びは楽しくない」と思い込んでしまっても無理はないというものです。
▲いっしょに朝の洗顔!
では、水が好きなお子さんに育てるには、どうすればいいのでしょう?
答えは簡単! 「水って楽しい!」「水って気持ちいい!」と感じさせるような体験をたくさんさせてあげればいいのです。
もちろん、家で好きなだけ水遊びをさせてあげられれば、それに越したことはありませんが、実際はなかなかそうはいきませんよね。
そこで、おすすめしたいのが『朝の洗顔』です。これなら準備もいらないし、すぐにチャレンジできます。大人だって、冷たい水で顔を洗うとさっぱりして気持ちがいいと感じますよね。その気持ちよさを、子どもにも感じさせてあげましょう。感覚が鋭敏な幼児期に水の感触や冷たさを肌で感じることは、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の中の『触覚』をみがき、感性や考える力を育てることにもつながります。
ポイントは 、“楽しく”“親子でいっしょに”やること。朝起きたら、「おはよう。起きたら顔を洗ってさっぱりしようね」と声をかけながらいっしょに洗面所へ行き、まずは親が顔を洗ってみせましょう。「さっぱりした~」 「気持ちいいよー」と楽しそうにやってみせれば、子どももきっとやってみたがるはず。
ただし、手で水をすくうことは案外難しく、小さいうちはあちこちこぼしたり、服をぬらすこともあります。それが気になるようでしたら、親がササッと洗ってあげるか、水で絞ったタオルで顔を拭いてあげてもOKです。4~5歳くらいになれば、少しずつひとりで洗えるようになりますから、焦らなくても大丈夫ですよ。
▲夏にはたくさんの水あそびを♪
まずは、
これまでのやり方を振り返ってみましょう。
髪を洗うときに、いきなり頭からジャーッとお湯をかけていませんか? 子どもは、自分の心の準備ができていないのにお湯をかけられると、それだけで“怖い”と感じます。そして、一度怖い思いをすると、次に同じことをするのをとても嫌がります。
ですから、もし髪を洗うたびに大泣きするようでしたら、横抱きにして優しく話しかけながら洗い流す、上を向かせて目をつぶらせ、顔に水がかからないようにそっと洗うなど、お子さんが怖がらないような方法に切り替えてみましょう。くれぐれも、黙って洗うのではなく、「おめめをつぶってね」「お湯をかけるよ」など、これから行うことをこまめに声かけするだけでも、子どもはずいぶん安心できます。
なお、5~6歳になると親としては「そろそろひとりで洗ってほしい」と思うかもしれませんが、子どもがひとりで上手に髪を洗えるようになるのは小学校高学年頃です。それまでは親が洗ってあげてもいいですし、子どもが洗うとしても必ず最終チェックは親がしてあげましょう。いつまでも手をかけるのは甘やかすことになると思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。「大きくなったら、自分で洗おうね」と自分で洗うことが大きくなったときの楽しみになるような声かけをしていれば、そのうち自分で洗いたがるときがきます。
お風呂タイムは、水に親しむ時間であるだけでなく、親子が照れずに触れ合える貴重なチャンスでもあります。お母さんにやさしく髪を洗ってもらったことや、いっしょに湯船でおしゃべりしたことは、きっと大きくなってからも温かい思い出として、いつまでもお子さんの心に残ることでしょう。
「助っ人」