
みなさんの家のトイレは和式? それとも洋式ですか? 最近はほとんどの家が洋式トイレなので、「和式トイレを使ったことがない」というお子さんが増えています。 ところが、小学校や中学校では、まだほとんどが和式トイレ。 そのため、学校ではトイレに行きたがらず、なかには膀胱炎になってしまう子どももいるのだそう。 そこで今回は、和式トイレをマスターするためのちょっとした秘訣を伝授。 小さいうちから和式に慣れておけば、小学校に入ってからも安心ですよ。
2008/03/17
▲おかあさんが後ろでサポート
「和式だとズボンの裾が汚れそう」
「子どもの足では便器をまたげない」
「しゃがむと後ろにひっくり返ってしまう」
など、和式トイレには難関がいっぱい。
なかでも一番難しいのが、「しゃがんだまま用を足す」というところです。 これが一人でできるようになるのは、だいたい4歳ごろ。
2~3歳のころは体が小さく、大人用の便器をまたぐだけで精一杯。 足の筋力もまだ発達していないので、一人でしゃがんで用を足すことはまだできません。
だからこの時期はお母さんのサポートがとても大事! 用を足すときは、お母さんもいっしょに便器をまたいで立ち、後ろからしっかり支えます。
そうすれば、姿勢が安定するだけでなく、お母さんに抱っこされているような安心感があるので、慣れない和式トイレでも落ち着いて用が足せます。 和式トイレに慣れ、体が大きくなってくれば、サポートなしでもできるようになりますよ。
▲あそびながら、しゃがむ練習も
和式トイレに限らず、今の子どもたちは、「しゃがむ」という姿勢が苦手です。
その大きな原因のひとつは、歩かなくなったこと。
小さいときにたくさん歩き、外でたくさん遊んだ子は、足の筋肉が発達しているので、しゃがんだままじっとしていることが苦になりません。
でも、外遊びの経験が少なく、あまり歩かない子は、しゃがんでも姿勢が安定せず、後ろにひっくり返ったりすぐおしりをついたりしてしまいます。
「しゃがむ」姿勢をしっかり身につけるには、外でたくさん遊ぶことも大切なのです。
まずは、幼稚園や保育園の送り迎え、スーパーまでの買い物など、ちょっとした移動なら、車や自転車ではなく、歩くことを心がけてみて。
時間はかかるかもしれませんが、道端の草花に目を留めてしゃがみこんだり、落ちていたどんぐりを拾ったり…知らず知らずのうちに筋力がつき、しゃがむことも苦にならなくなりますよ。
また、天気のいい日にはできるだけ外で遊びましょう。 外遊びというと、つい遊具でばかり遊びがちですが、「しゃがむ」能力を高めるには、砂遊びや石拾い、ダンゴムシ探しなどが効果大。 しゃがむのが苦手な子には、しゃがんだままで歩きまわる「あひるさんごっこ」、秋になったら、どんぐりや木の葉を拾う「宝探し」もおすすめです。
なお、砂遊びをするときは、子どもの座り方に注目! おしりを地面につけて遊んでいる子には「おしりを上げてごらん」と、ひと声かけましょう。
寒い季節や雨の日など、外で遊べないときは、おうちのなかでぞうきんがけのお手伝いをしてもらっちゃいましょう。 ぞうきんがけは、足だけでなく全身の筋肉を使う、いわば全身トレーニング! 親子でいっしょにやれば、お母さんのシェイプアップにもなって一石二鳥ですよ!
▲いろんなトイレにチャレンジ! トイレの形式にとらわれず、しっかり用が足せると子どもも親も安心です
確かに、公共のトイレは、床がぬれていたり、ゴミが落ちていたりと、必ずしもピカピカのトイレとは限りません。
でも、「そこはさわっちゃダメ」「ほら、ズボンが汚れるでしょ!」などと、親が口うるさくあれこれ言うと、子どもは「汚れている」ことに過敏になってしまい、公園や駅などのトイレに行きたがらなくなってしまうこともあります。
洋服が汚れるのが心配なときは、オムツ替え用のベッドなどでズボンやパンツをぬがせてから、トイレに入るのもひとつの手。
また、外出するときは着替えやタオルを多めに持ち歩くように心がければ、トイレで汚してもサッと着替えられますよ。
さらに、子どものころに、さまざまなトイレを体験しておくことは、「場慣れ」という意味でもとても大切。 小学校のトイレは、和式がメインというだけでなく、同級生や他学年の生徒も使う、いわば「共同トイレ」ですし、さらに大きくなれば、キャンプや海外旅行など、経験したことのない場所にも行くことになるでしょう。
そして、それらの場所に、いつでも「清潔なトイレ」があるわけではありません。
つまり、ちょっと汚かったり狭かったりするトイレは、むしろ「いろいろなトイレを経験させるチャンス」なのです。 小さいころにいろいろなトイレを体験していれば、大きくなってからも物怖じせず、どんどん新しい世界に飛び込んでいけるはずですよ。
「助っ人」