
昔から、「はだしで過ごすと体にいい」と、よく言われます。それはどうしてなのか、ご存知ですか? はだしで過ごすと、足の裏がじかに刺激を感じます。
それが、足の発達、さらにはけがや疲れに強いからだ作りにつながっていくのです。1日にほんの数時間、はだしで過ごしたり、親子で足裏を使って遊んだり…そん な「はだしライフ」、今日から始めてみませんか。
2007/12/12
あなたの足の裏をちょっと見てみてください。中央部分がへこんだアーチ型になっていますか? そのへこんだ部分が、いわゆる土踏まずです。2本の足で全身を支えている人間は、4本の足で歩くほかの動物にくらべて上半身が重く、非常にアンバランス。
ところが、土踏まずがあるおかげで、転んだり倒れたりせずにいられるのです。また、土踏まずがあると、足の裏に感じる刺激がうまく吸収されるため、長距離を歩いても疲れにくく、高い場所から飛び下りたりしても、けがをしにくくなります。
土踏まずは、生まれつきあるものではありません。生まれてから1歳くらいまでの赤ちゃんは、みんなぺたんこの扁平足です。それが、1歳前後に立ち上がり、歩くようになると、徐々に骨がアーチ状になり、土踏まずができていきます。つまり、土踏まずは、はだしで立ったり歩いたりすることで、自然に形成されていくものなのです。
ところが、最近では、いつまでも扁平足のままの子どもが多くみられます。実際、ひと昔前までは、小学校入学時に土踏まずが完成している子がほとんどでしたが、現在は約7割。なかには、小学校6年生になってようやくできあがる子もいます。その結果、バランスを崩して転び、けがをしたり足の骨を折ったりする子が以前より増加しています。また、高校生の92%が腰痛をかかえていると言われています。
足の裏は、いわば全身の要。土踏まずがきちんと形成されていれば、足の裏に力が入り、けがもしにくくなります。小さいころからはだしで過ごす習慣をつけ、足の裏をしっかりきたえることが、けがや腰痛を寄せつけない強い体づくりにつながっていきます。
まずは、1日数時間でもいいので、はだしで過ごす習慣をつけましょう。風邪が心配なかたは、日中の暖かい時間だけでもOKです。はだしで歩ける庭があるおうちは、暖かくなってきたら、ぜひはだしで水遊びやどろんこ遊びをさせてあげましょう。水や土にじかにふれることは、足だけでなく、全身にいい刺激を与えてくれますよ。
足の発達を促すためには歩くのもいいのですが、アスファルトの道を長距離歩くと、かえって足に負担をかけてしまいます。歩くなら芝生や河原など、舗装されていない自然の道を選んでください。わざとでこぼこ道を通ったり、敷石の上を歩いたりするとなお効果的。子どもと競走すれば、お母さんの運動不足も解消して一石二鳥です。
家の近くにはそんな場所がない、というかたがいらっしゃるかもしれませんね。そのようなかたは、家の中で、手遊びならぬ「足遊び」をしてみましょう。どれも、お風呂上がりや寝る前など、ちょっとした時間にできるので、忙しいかたにもおすすめです。
1)親子で向かい合い、足の指でタオルをつかんでひっぱりっこ。
2)ビーチボールを使って足でキャッチボール。
3)足の指でじゃんけん。
外で遊ぶときの靴は、子どもにとっていわば足の代わり。デザインや値段に惑わされず、はき心地がよく、足の動きを妨げないものを選びましょう。サイズが合っていることは基本中の基本です。子どもの靴はつい大きめを選びがちですが、必ず子どもにはかせてみて、ぶかぶかすぎないか、足の指が中で自由に動かせるかどうかをチェックしましょう。
また、底が厚すぎたり、かたくて弾力がなかったりするものは×。手で折り曲げてみて、十分にしなる靴がおすすめです。なお、靴を履くときも、寒い季節以外は、なるべくはだしのままで履きましょう。
また、暑い季節は、サンダルより昔ながらのぞうりがおすすめです。足の裏にいい刺激を与えてくれるうえ、足の指に力を入れてしっかり踏ん張るため、足指をきたえることにもつながりますよ。
「助っ人」