
今月の「食べる前に読む」は“いも”がテーマ。中でも「さつまいも」「じゃがいも」「やまいも」を徹底研究します。
第3回目の今週のテーマは「さつまいも」。
ということで、
「石焼〜きいもぉ♪」
の呼び声を聞けば、ついお財布を持って外にとびだしてしまういも娘達に集まってもらいました。
今回は彼女達と一緒に「さつまいも」の疑問を解決しましょう。
いも子「私、さつまいも大好き♪1日3本は食べちゃう。でも、太るのが気になるわ〜。」
2008/02/04
▲さつまいもって太る??
確かにさつまいもは、野菜にしては高カロリー。
焼きいもだと100gあたり163kcalで、ほぼごはんと同じ熱量になります。
ですから3食しっかり食べた上で、無制限にさつまいもを食べていたら、カロリー過多になって太ることは否めません。
たださつまいものすごいところは、カロリーだけでなく、食物繊維やポリフェノール、ビタミンなどの栄養分も豊富に含まれていること。それなのに脂肪分はほとんど含まれていないという健康的な食材なのです。
ですから間食するのならば、お菓子よりさつまいもの方が断然ヘルシー。
1日3本となると食べすぎかもしれませんが、日に1本程度おやつに食べるならば、決して太る原因にはならないはずです。
いも江「太るのも気になるんだけど、実は、、、そのぉ、、、おならも気になるのよね。」
胃や小腸で消化できなかったものは、大腸に運ばれ発酵します。
この時発生するガスがおならの原因なのですが、さつまいもの場合、細胞壁が破れにくく食物繊維も多いため、未消化のまま大腸に運ばれるものが多く、結果、おならが増えてしまうのです。
皮ごと食べれば、皮に含まれるヤラピンが消化を助けてくれるため、ややおならは少なくなるようですが、劇的な効果とは言えないかもしれません。
ただ、おならの臭さの原因となるのはタンパク質。
さつまいもからできるガスは、炭水化物由来なのでそれほど臭くありませんよ。
いも美「私もさつまいもは好きで、よく箱で買っちゃうんだけど、保存場所にこまっちゃうのよね〜。冷蔵庫には入りきらないし・・・」
▲さつまいもの保存場所
実は冷蔵庫に入れるのはタブー。
さつまいもはとっても寒がりで、冷蔵庫の温度では痛んでしまうのです。
ベストな保存場所は“風通しの良い、冷暗所”。
昔は縁の下などで保管したそうですが、今なら日の当たらないベランダでも大丈夫。(ただし寒冷地の場合、凍結に注意)
新聞紙などに包んでおくと、より丁寧ですね。
いも江「最近、おとりよせにはまっててね。全国のおいしいさつまいもを食べ比べているのよ。」
いも美「へぇ〜、どんなおいもがおいしかった?」
いも江「やっぱり『安納いも』がおいしかったわ。2〜3年前から、爆発的な人気になってるのよ。」
いも美「アンノウイモ?」
▲安納いも
「安納いも」は原種に近いさつまいも。
もともと種子島の安納地区の農家さんが、自家食用に栽培していたため、こう呼ばれるようになりました。
糖度が抜群に高く水分も多いため、ねっとりとした、まるでいも餡のような濃厚な甘みが楽しめます。
ただ“形がふぞろいである”、“栽培がしにくい”などの欠点もあるため、長い間市場に受け入れられず、一般に出回ることはありませんでした。
ところが近年、そのおいしさがインターネットやメディアを通して知れ渡り、急激に注目を集めているのです。今は種子島以外でも栽培され流通量も徐々に増えているので、やや手に入りやすくなっていますよ。
いも江「でもね、その『安納いも』もレンチンして食べたら、いまいちおいしくなかったの。どうしてかしらね。」
いも子「そうそう、私もいつもレンジでチンしてさつまいもを食べているのだけど、石焼きいものおいしさは出ないのよね。 」
▲おいしい焼きいもの作り方
さつまいもは加熱されると“でん粉”→“麦芽糖”の変化が起こり、甘くなります。この反応が最も活発に行われるのが65〜75℃。
つまりこの温度帯に長い間おくことで、さつまいもがより甘くなるというわけです。電子レンジで数分加熱するだけの場合、この温度帯になるのは数十秒。それに対し、石焼いもは数十分。これが甘さの差になるのです。
家庭で焼きいもを作る場合も、この温度帯にいかに長くおくかがポイント。
アルミホイルに包んでトースター、またはオーブンでじっくり加熱すればベストな温度帯におかれる時間が長くなります。
竹串で刺して、中まですっと通るまでじっくり待ってくださいね。時間はかかりますが、待つほどに甘さが増幅すると思って我慢しましょう。
いも江「さつまいもって奥が深いわ。私、ますます大好きになっちゃいそう。」
いも子「私も!早速うわさの安納いもを買って、オーブンでじっくり焼いてみるね。」
いも美「私は焼けた頃に、いも子のうちにおじゃまするわ。(笑)」
▲切干大根と人参のナムル
※にんにくがない場合には、チューブのすりおろしニンニクでもOK!
Oisix(おいしっくす)