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父・母コラム

第6回 子育ても仕事も人生すべてを楽しむハッピーなパパを増やすために [前編]

2008/04/16

子育ても仕事も人生すべてを楽しむ
   ハッピーなパパを増やすために [前編]

現在のように “すべてを楽しむ”に至るまで、子育てや家事と仕事のバランスをどのようにお考え、奥様とはどのように育児や家事をシェアしてきたのですか?
上のふたりの子が幼い頃に訪れた、夫婦の噛み合わない時期を乗り越えて

僕はいろいろと職を変えていて、その時々で状況が違うんですね。
それは子どものためじゃなく、仕事は仕事でやりたいことがあって、それにリンクした形で子育ても始まった。どちらかのために一方を諦めることができないんです。「じゃあどうすればいいかな」という発想で、自分のタイムマネージメントを心がけるようになった。それがスキル化されたんでしょうね。やればやるほど楽になるコツがわかって。

ただ、いくら父親が協力したところで、家事や子育ての負担はどうしても母親にいきますよね。彼女は一時自分のやりたいことを諦めて、就業時間が決まった職業についたんです。その時に口では僕のやることを応援してくれたんですけれども、やっぱり面白くないだろうなというのはビシビシ感じるわけですよ。

長女が3~5歳、長男が0~2歳くらいの頃、非常にナーバスな時期がありましたね。うちの場合は、彼女が通いたかった学校に行き始めてから変わりました。正直、夫婦の危機的状況もありましたが、辛かったことは忘れちゃうタイプなんで(笑)。

日々の生活に追われて余裕がなくなり、家庭内で何かとぶつかりがちな子育ての時期。気負いなく3人のお子さんの子育てを楽しむ安藤さんならではの気分転換法や、イライラしたときの対処法を教えてください
無駄な筋肉を使うしかめっ面と笑顔をエクスチェンジ

▲長髪が印象的な安藤さん。はぐステの目指す“肩の力を抜いて楽しい子育て”を実践されていらっしゃいます ▲長髪が印象的な安藤さん。はぐステの目指す“肩の力を抜いて楽しい子育て”を実践されていらっしゃいます 波長が合わない時は、子どもに対しても奥さんに対してもありますよね。

僕は自分が今イライラしているなあと思ったら、まったく違う楽しいことを考える。あるいは相手に真逆のことを言ったりして、話題を切り替えちゃうんです。こっちから「今度の連休にどこか行こうか?」と言えば、その場の空気ががらっと変わるじゃないですか。そういうエクスチェンジの仕方はだいぶ身につきましたね。

人間の顔って、笑顔では17種類の筋肉しか使っていないんだけど、しかめっ面は47種類なんだって。ずっとブスーッとしてストレスをためているのは精神衛生上よくないし、エネルギーの無駄遣いなんですよ(笑)。


世の父親にありがちなイライラの原因、その傾向と対策

男って何でも仕事化するから、自分で組んだスケジュールがうまくいかない時が一番イライラするみたい。

前に聞いたママ友の話だと、家族でディズニーランドに行く時には全アトラクションをいかに効率よくまわるか、パパが前の日からプランニングするんだって。でも時間通りにいくわけがないから、結局最後は喧嘩になるっていうんです。ちょっと休んで子どもが「ジュースを飲みたい」って言っても、「そんなことやっている場合じゃないんだ、ほら行くぞ!」と怒る(笑)。みんな嫌な思いをして帰ってきて「行くんじゃなかった。もう二度とパパは行きたくない」って。

男ってそういうところが幼稚だなあって思う。ただ加えて僕が思うのは、企画を丸投げしたママも悪いんだよね。事前に「ここちょっと無理があるんじゃない?」と、ふたりで仲良く話し合えばいいんです。



父親のための子育て支援活動を続ける中で、さまざまな夫婦の姿を見て感じたことは? また、パートナーといい関係を築くためのヒントを教えてください
悩んでいる夫婦関係に目立つ想像力とコミュニケーション力不足

今、空回りしているパパたちは、子育てをまじめに捉えすぎてアンバランスになっています。
自分の理想を高く掲げ過ぎて、辿り着こうとしても行けない。そして悩みばかり大きくなって、夫婦で共倒れしているという。

僕は基本的に、夫婦間の想像力とコミュニケーション力が欠落していることでいろいろな問題が起きていると思うんですよ。夫婦って、もともと他人で脆い関係だからこそ、パートナーシップの構築と維持に努めるもの。完璧な夫婦モデルを求め過ぎずに、自分たちに合った関係性をカスタマイズしていけばいいと思うんですね。

例えば、その日できなかったことを「なんでやらないの?」と責めるんじゃなくて、双方が寛容さと感謝の気持ちを持って「今日はこれがベスト!」と思えればいいんじゃないかな。ただ普段から歩み寄ったり、前にできなかったことができるようになっていたりと、努力している姿も見えないとダメですけどね。
 

子どもを挟んで支え合う夫婦であり続けるために必要なこと

▲サイン中の安藤さん。これからは三人目の子どもの保育園生活で、ヤングパパ達をどう揺さぶれるかが楽しみだとか ▲サイン中の安藤さん。これからは三人目の子どもの保育園生活で、ヤングパパ達をどう揺さぶれるかが楽しみだとか 最近よく、このままではまずいと思っているパパたちから悩みや問い合わせが寄せられます。大切なのは“お互いに向き合うこと”。

異論や反論も認めて、まずは互いの日々の健闘を讃え合わないと話し合いは前には進めないんですよ。それがないと堂々巡りでストレスばかりが溜まって、いつか破綻して“強制終了=離婚”となるわけです。

もしも行き詰った場合は、子どもを預けて、家の中とは違うシチュエーションでじっくり話し合った方がいい。

おすすめはホテルのラウンジカフェ。ああいう場所で怒鳴り合う人はあまりいないし、家だと主語がないようなあいまいな言葉遣いになる人も、冷静に「私はこう思う」と話すことができる。違う“言語ソフト”になれることが大事なんです。そこで「俺たちいったいどうしたかったんだっけ?」「何で結婚したんだっけ?」と話し合えれば、また原点に戻ってリスタートできるんじゃないでしょうか。


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