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第11回 時間のやりくりが要(かなめ)!夫婦二人三脚で挑むハードな子育て

【父・母コラム】第11回 テレビディレクター/ 岸本周子さんへインタビュー

2008/09/12

時間のやりくりが要(かなめ)! 夫婦二人三脚で挑むハードな子育て

現在に至るまでの経緯と、
不規則なテレビ業界で働く生活スタイルについて教えてください
ハードな仕事をこなしながら取り組む育児は綱渡りの毎日

▲仕事と子育てを両立できるのは仕事のスタイルと夫の協力があってこそ ▲仕事と子育てを両立できるのは仕事のスタイルと夫の協力があってこそ  夫とふたりで『ビーファイン』という制作会社を営んでいます。職種としては、私はディレクターで、夫はCG制作や編集が専門です。

二人で仕事をしていて助かるのは、自分たちでスケジュールが組みやすいこと。 事前に打ち合わせて、夫か私のどちらかが子どもたちといられるようにしています。 たまに外での仕事が夫婦で重なった場合は、近くにある主人の実家を頼りにしていますね。

 ただ、子どもがもっと小さいときは、困りました。 ふたりとも、1歳から保育園に預けていたんですが、私がずっと母乳にこだわっていたせいで、卒乳する2歳くらいまでは人に預けづらかったですね。

とくに2人目のときは産後1ヶ月で働き始めたので、夜も自宅で作業して、泣いたらさっと飲ませて、また仕事に戻る日々。 子どもと壁一枚の距離だから、なんとかやりきれたという感じです。 その頃は、主人では寝かせつけられず、「あなたはいなくてもいいからおっぱいが欲しい」とよく言われました(笑)。

出産後の復帰をステップに自分の力で会社を起こして

ディレクターという仕事は、家を建てることに例えれば、現場監督なんです。 スタッフや出演者のみなさんが揃って、初めて成り立つんですね。

▲現在は徹夜状態が1~2ヶ月続くのは当たり前という忙しさ ▲現在は徹夜状態が1~2ヶ月続くのは当たり前という忙しさ 仕事を始めたそもそものきっかけは、就職時期にマスコミを夢見て、1年間、テレビ局のアルバイトをしたこと。 そこで繋がりができた会社にADとして勤め始め、子ども番組やドキュメンタリーの制作に関わりました。

フリーの時期を経て、上の子の出産を機に、このままやめてもいいかな、と思ったんですが、子育てをしているうちにそのノウハウを伝えるビデオを作りたくなって。

自主制作の後、AD時代の知り合いに声をかけてもらって復帰しました。 また、その方のアドバイスで会社の立ち上げを決意、今年で5年目になります。

忙しさには波があるのですが、仕事が重なると相当きついです。 つい最近も、朝5時に帰って子どもを学校に送り出し、そのまま寝ないで次の仕事へ…。いつもぎりぎりでやっています。(笑) 

ひどく疲れているときのストレス解消法は、「ちょっと来て、充電!」と子どもを呼んで抱きしめてもらうこと。 おそらく主人は、その様子を見て、私の厳しい状態を察するんじゃないかな。


家事や育児、ご主人とどのようにシェアしていますか? 
限られる時間の中、お子さんとのかかわり方や育児のこだわりとは?
妊娠・出産の体験を経て深まったふたりのパートナーシップ

▲ご主人と制作会社を立ち上げたのは上の子が2歳という子育てだけでも大変なとき ▲ご主人と制作会社を立ち上げたのは上の子が2歳という子育てだけでも大変なとき  子どもはふたりとも助産院で出産したんですよ。
そこは立ち会いはもちろん、へその緒を切るにも父親が参加するようなアットホームなところ。 はじめ、主人が嫌がるかなと思ったんですが、結局は終始一貫協力して、妊娠中の検診にも全部ふたりで行きました。

いっしょに体験したその10ヶ月間があったからこそ、強い絆ができた気がします。 以前は家のことなどいっさいやらない人だったのに、今は家事も育児も、私がいないときにはすべておまかせ。 私もイライラしないよう、細かいことには目をつぶります(笑)。

一方、普段家にいて子どもたちを叱ることが多い主人は、私が帰ってきても「それ以上言わないであげて」と言うんです。 だから私は「よしよし」と子どもを甘やかしてばかりで、親としては “いいとこどり”しているみたい。(笑) 世間のお父さんお母さんとは逆かもしれないですね。

食にこだわり、エコロジーへの意識を育てるしつけ

 生まれてすぐに下の子がアトピーになり、私自身も産後半年で急性アトピーになったんです。 もともと食には関心があったのですが、それらがあったことで、よりこだわるようになりました。 赤ちゃんの頃は、母乳だけにして離乳食を遅らせてみたり、今も家にいるときは市販のルーなどは使わずに、できる限り手作りしています。

他に心がけているのは、子どもたちにエコ意識をもってもらうこと。
小さいときから教えれば自然に身につくと思って、私も率先して、マイ箸とマイコップなどを実践しています。 そのせいか、例えば水や電気の無駄遣いにはすごく抵抗を感じるみたいです。 今年から始めた知床の自然環境のための基金は、毎月約400円を子ども自ら貯金していくことで、自然との関わりを実感してもらうのが目的。 思いついたこと、できる範囲のことからやっていきたいと思っています。



最後に、担当ディレクターとして、また番組の対象年齢でもあるお子さんを
育てている母として、『ハッピー!クラッピー』の見どころを教えてください。
自信を持っておすすめできる親子のコミュニケーションツール

▲収録スタジオにて。新パーソナリティ新山千春さんと ▲収録スタジオにて。新パーソナリティ新山千春さんと  今は、仕事と子育てがリンクする部分があって、例えば、家で編集しながら「ちょっと見てみて」と子どもにも感想を聞いているんです。

この番組は、子持ちのスタッフが多く、真剣に「自分の子どもに何を観せたいか?」という目線で作っているのが特長。

さらに『ハッピー!クラッピー』は、週に何回か繰り返して放送しているところがいいと思います。

 テレビって、子守に便利だから、お母さんは子どもに観せながら、ついつい他のことをしがちですよね? 生活していく上ではそれも必要だと思うので、3回のうち1回をお子さんといっしょに観て、コミュニケーションのきっかけにしていただき、あとの2回を家事の時間に使ってもらえたらと思います。

9月からの『ハッピー!クラッピー』は、パーソナリティが新山千春さんに変わって心機一転! 番組も3年目を迎えて、スタッフみんなの気心も知れ、ゆくゆくは子どもたちとふれあえるイベントなど、テレビの枠を越えてやっていけたらいいですね。

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