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子育てをしながら周囲の人や社会と繋がっていくしなやかな生き方

2007/11/12

子育てをしながら周囲の人や社会と繋がっていくしなやかな生き方

病気やキャリアチェンジという人生の大きな節目を乗り越えて、念願の3人目を授かった藤田さん。ブランクの後に再び幼い子を抱えた、現在の家庭と仕事の状況は?
正反対の印象のふたりを産み育てた12年後に、アクシデントを越えてまさかの出産

 子どもは、中学3年生の長女、中学1年生の長男、そして1歳8ヵ月の次男の3人です。最初の子は飲んだミルクの量をひとケタまで記録したりと、育児書通りにやろうとして気合いを入れすぎていましたね。よく熱を出してお腹をこわす、試練の多い子でした。長男はというとまるで正反対、明るくて丈夫で手がかからない子どもでしたね。会社員でしたから、育児休業明けに時短勤務と保育園の延長保育制度をフル活用して、ふたりともゼロ歳児クラスからお世話になりました。
 長男出産後に子宮腺筋症が発覚。2001年に手術をしました。その時点で一度は3人目をあきらめたんです。ところが限界を感じた会社を2003年にやめて、今の仕事を始めると人生が楽しくなってきて。毎日うきうきわくわくしていたら、神様にまた選ばれちゃったんですね! 臨月にはICUに入って大変だったんですが、無事出産することができました。

家族みんなで可愛がる次男は、わが家の中心にのびのびと君臨する“王子様”

 次男は上のふたりとはまた違い、まだ知らない世界があったか!というとんでもない性格(笑)。とにかく腕白で自由奔放なわが家の王子様です。今は再び保育園や保育園の新制度を利用して、夫とやりくりしています。うちは上の子たちも参加する家族ぐるみの育児なので、誰をパパ・ママと思っているのか次男に聞いてみたいくらい。とくに長男は部活がないときには保育園へ迎えにいってくれ、ぐずったらさっと抱いて電車を見せにいってくれるので本当に助かっています。私としては生まれてきてくれただけでうれしくて、初めての子育てと比べたら肩の力は10分の1。ふたりの子の成長とともに1年1年広げてきた仕事の幅が、出産によって多少減ったにせよ、今は以前うまくできなかったこと、やり残したことをもう一度やらせてもらっているのだと割り切っています。

大きくなるに従って子どもには「サバイバルせよ!」と叱咤激励。目が回るような忙しさも家庭生活のビタミンにするような、そのバイタリティあふれる姿勢とは?
自分のことは自分で、という当たり前のことを教えるのは親の役目

 私は親に手取り足取り干渉されて厳しく育てられすぎたなと思ったんです。だから子どもたちにはのびのびと、自分の頭で考えて判断できる自立した人間に育ってほしい。まずは自分のことは自分でできるように徹底しようと考えました。それが“サバイバル力”。例えば、私が朝ご飯を作らなくても、自力で冷蔵庫を探ってしっかり食べていく子どもが目標。手抜きじゃない微妙なところで、いい距離感が保てるように心がけています。

母親業をやりながら仕事することを選んだ女はしなやかなほど強い

 以前は“スーパーママ”を演じたいところがどこかにあったと思うんです。でも今は上の子たちに対しては、疲れていれば「ママはもうへろへろだ」と(笑)、助けてと正直に伝えます。また夫は母である私に何かを要求することがなく、家事もできるときにできるほうがやる。うちは父親・母親といった役割がよその家庭に比べてゆるいんでしょうね。だから私は娘の反面教師で、「ママはだらしない」「ママは忘れっぽいから自分でやる」って言われるんですよ。それを聞いたときには内心「やったー!」と思いましたね(笑)。  子どもを持ったら自分がどれだけしなやかに、やわらかくなれるかだと思います。他人の価値観から学び、違うやり方を取り入れ、うまく人の手を借りるーーその過程で負けてもへこたれてもいいし、間違ってもいい。子どもを産むというすごいことをしたんだから、それだけでOKだと思うんです。でもこれは試行錯誤した15年があるから言えるんですよね。

長年のビジネス経験とコーチング活動から得た内容を本にして出版! 子どもがいることで繋がっていく等身大のネットワークに支えられて

藤田さんの著書 『「聴く」の本』(幻冬舎ルネッサンス) 藤田さんの著書 『「聴く」の本』(幻冬舎ルネッサンス) 私は今、個人向けのコーチングと、コミュニケーションを軸とした研修セミナーや講座というふたつの柱を組み合わせて仕事をしています。今年の4月には、『「聴く」の本』を個人出版しました。もし人の話を充分に聴くことができれば、子育てはもちろん、仕事も家庭も恋愛も、全ての関係が今よりずっと素敵になる可能性があるーー簡単なことですが、みなさんの暮らしの中で再発見してみませんか、というご提案の本です。  ところでこの本のイラストを描いたのは、保育園のママ友達なんですよ。子どもが三人いるとそれぞれにネットワークの輪ができるんです。結婚したときは私と主人の輪のふたつでしたが、そこに長女、長男、次男の輪が重なって周囲との繋がりが増えていく。それは母親だからこその、すごく大きな財産だなと思います。

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