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子どものやる気を育てる秘訣って?

2008/05/12

子どものやる気を育てる秘訣

やる気の正体とは?
目に見える行動だけで、やる気を判断するのはむずかしい

例えば、公園のブランコで数人の子どもたちが遊んでいるとしましょう。
Aちゃんは「いっしょに遊ぼう!」と元気よく声をかけ、ブランコに乗って楽しそうです。でも、Bちゃんは隅っこの方でその様子をじーっと見ています。

さて、Aちゃんは意欲的に見えますが、Bちゃんにはやる気がないのでしょうか?
実は、Bちゃんも「ブランコで遊びたいなあ」と思っているんです。でも、知らない子どもばかりだったので、恥ずかしくて声をかけることができなかったんですね。Bちゃんは決して「やる気がない子ども」ではありません。

やる気=動機づけ

やる気のことを心理学の用語で『動機づけ』と言います。また、やる気を起こさせることを『動機づける』と言います。人はある欲求が生まれると、それを満たすために行動を起こそうとします。そして行動を起こす条件が整うと、目標に向けて行動を始め、目標に到達すると欲求が満たされます。

先ほどのAちゃんを例にとると、
1.「みんなといっしょにブランコで遊びたい」と思う(欲求が生まれる)
2.「みんなに声をかけよう」と思う(欲求を満たすために行動を起こそうとする)
3.ブランコで遊んでいる子どもたちはAちゃんのお友達だった(行動を起こす条件が整う)
4.「いっしょに遊ぼう!」と声をかけた(目標に向けて行動を始める)
5.みんなと楽しくブランコで遊んだ(目標に到達して欲求が満たされる)
・・・となります。

でも、Bちゃんの場合は、知らない子どもばかりだった、あるいは、Bちゃんはもともと恥ずかしがり屋だった、など行動を起こす条件が整っていなかったので、Aちゃんと同じように「ブランコで遊びたい」と思っていても行動に移せなかったのでしょう。

やる気を起こさせるには?
外発的動機づけ

人は、ほめてもらいたい、ごほうびをもらいたい、叱られたくない・・・などの欲求から、「~しよう」という気持ちになり、行動に移して欲求を満たすことがあります。これを『外発的動機づけ』と言います。例えば、親にほめてもらいたいから勉強する、キティちゃんのシールをもらえるからお絵描きをする、先生に叱られたくないから掃除をする・・・などです。

外発的に動機づける方法として「報酬」と「罰」があります。「報酬」は、ほめ言葉や励ましの言葉、好きな食べ物やおもちゃのように “快と感じるもの”です。逆に、叱られることや無視されることなど“不快と感じるもの”は「罰」にあたります。「報酬」と「罰」を使う場合は、次のことに注意してください。

● 無気力な状態が続いている子どもや小学校低学年くらいまでの子どもを動機づける場合、ほめることや具体的な品物を与えることが有効な場合がある。ただし、報酬を得ることが目的になってしまうと子どもの自主性は育たない。

● 叱られることを恐れて次から望ましくない行動を起こさない、という効果がある一方で、逆に叱られたことに反発して、望ましくない行動をますます起こしてしまう場合がある。


内発的動機づけ

人はもともと、自分の能力を最大限に発揮して、自分で決めた目標を達成することに喜びを感じるように動機づけられています。

砂場で泥遊びに熱中している子どもたちは、泥遊びそのものに興味をひかれていて、「今度はもっと大きいおだんごを作ってみよう!」と自分たちで目標を決めながら楽しんでいるわけです。
このように、人がもともと持っている知的好奇心による動機づけのことを『内発的動機づけ』と言います。また、内発的動機づけの源には、有能感(自分にもやればできる)や自己決定感(自分で決めてやっている)があると言われています。これらの知的好奇心、有能感、自己決定感に基づいた行動は、目標が達成されたときに得られる喜びや充実感が大きいため、長続きしやすいのです。

内発的動機づけを高めるには?

知的好奇心、有能感、自己決定感という欲求によって、子どもは次のようなことで内発的に動機づけられます。

● 知らないことや珍しいこと:自分がまだ知らないことや珍しいことに対して、知的好奇心が刺激され、「なぜだろう?」、「もっと知りたい」という気持ちになる。
● 自分の能力に見合ったこと:有能感を満たすためには、むずかしすぎる、あるいは簡単すぎる課題よりも、成功の見込みのある自分の能力よりも少し上くらいの課題がよい。
● 自分で決めたこと:他の人が決めたことよりも、自分で決めたことの方が最後までやり遂げようという気持ちが強い。

大人が子どもの行動を決めてしまったり、先回りしてやってしまうと、内発的動機づけが低くなると言われています。ついつい口を出したくなるときは(お気持ちはよくわかります!)、今回の話を思い出してみてください。

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