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子どもの成長に大切な『よじ登る』こと、『降りる』こと

2008/03/17

子どもの成長に大切な『よじ登る』こと、『降りる』こと

幼児のからだに合った安全な方法を

子どもは高いところに登りたがることが多いです。 “落ちてけがをしたらどうしよう・・・”と、親としてはひやひやしてしまうことと思います。しかし、よじ登ったり降りたりすることは、子どもの成長の視点からみると、とても意味のあることなのです。 ここでは、子どもの成長に合った安全な『登り方』『降り方』について、紹介いたします。

よじ登ることは子どもの成長にどういう効果があるの?

小さいお子さんが、ふと気づくとソファーや椅子の上によじ登ろうとしていた、ということはありませんか?それを見た親は「危ない」と思って手を出すこともあるかと思います。ソファーに登って手を伸ばしテーブルのお菓子を取ろうとするような、目的を持っているお子さんもいますが、年齢の小さなお子さんの場合、よじ登ること自体が楽しい遊びなのです。


『よじ登ること』はからだの成長に欠かせない運動学習です。その理由は3つあります。

(1) からだのイメージをつくる

よじ登るためには、両手両足を器用に使わなくてはなりません。右手をどこに置いたらいいのか、左足をどこにかけたらいいのか、などと両手両足の複雑な動きを考えながら行動します。このように動くことで自分のからだが、どのように動くと目的に合う行動となるのかを脳に伝え、からだの全体的なイメージをつくることができます。

(2) からだのバランス能力を高める

よじ登る動作にはバランス能力が必要となります。手だけの力が強くてもよじ登ることはできません。また、手足の筋力だけではなく、お腹の周りの筋肉など、からだ全体の筋力を上手に使うことを学ぶチャンスです。

(3) 高さや低さを知る

自分の目線で見えていた風景を高いところから眺めることで、今までと違った印象や、テーブルや植木鉢などの物の形を新鮮な見方で感じることができます。高さや低さを知ることは、平面だけではなく物や周りを立体的なものとして知るためのいい機会なのです。

どうやって降りたらいいの?

よじ登った後にはその高さから降りなければなりません。降りる動作を誤ると、頭や足から落下する恐れがあります。そのため、降りる動作は登る動作よりも慎重に行わなければなりません。子どもは親から安全な降り方を教えてもらうことで、落下する危険を避けるためのからだの使い方を学びます。

高いところからの降り方について幼児期の成長に合わせて説明します。

●2歳

2歳前のお子さんはからだのバランスや理解が不十分なので、親が手をつなぐなど、からだを支えて降りるようにすることが一番安全だと思います。2歳頃になると、前向きで降りることができます。はじめはお尻を段の上について片足ずつ降りていくようにしていきながら、上手にバランスをとれるように練習します。その後、一段ずつ足を揃えながら、ひとりで段の昇り降りが可能になります。

●3歳

3歳頃になると足を交互に出して段を昇り降りすることや、両足でぴょんぴょん飛び跳ねたりすることができるようになります。3歳頃から30cmぐらいの高さから飛び降りることができると言われています。からだの特徴として、足の裏にある土踏まずは、飛び降りたときの足にかかるショックを和らげる働きがあります。土踏まずの完成度は3歳で45%、4歳で60%、5歳で70%と言われています。そのため3歳では飛び降りた衝撃を両足で充分に吸収することはできません。ジャンプで飛び降りるのであれば、まずは5cm程度の高さから始めてください。それができるようになったら10cm、15cmと徐々に高いところから飛び降りるようにしていくとよいでしょう。

●4~5歳

4~5歳になると1mぐらいの高さから飛び降りることができるようになると言われています。しかし、周りの子どもといっしょに遊んでいると、つい自分もやってみたいと思い、無理をして飛び降りようとするかもしれません。どのくらいの高さから飛び降りたら危険なのかを子ども自身が理解できるように、教えてあげましょう。

よじ登りと飛び降りに注意すること

『よじ登る』こと、『降りる』ことは、からだの成長にとって必要な運動ですが、成長に合わせた注意が必要です。また、よじ登って遊ぶような遊具をはじめて利用する場合には、よじ登る時、また登った高いところで安全に遊んでいるかどうかを見守る必要があります。降り方に関しては、「こうやって降りるんだよ」と実際に親がやってみせてあげるとわかりやすいですね。

子どもは登る楽しみを覚えると、家の中でもところかまわず試したくなります。そのため登ってはいけないところとして、安定性の悪いところ(本が積まれている上、キャスターがついている台の上など)や食事をするテーブルの上、ベランダの柵の上のような身の危険があるところなど、具体的にお子さんがわかるように教えてあげましょう。家の中の工夫としましては、高いところから降りるとき、足元に物が置かれていないようにすることや、家の中で登ってほしくないところに足場となるようなものを作らないようにする、などの配慮が必要になります。

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