
千秋さんをはじめ、4人のお子さんを育て上げたお母さんは、今年83歳とは思えないほどバイタリティにあふれてチャーミング。自分の店を忙しく経営しながらもきっちりと筋の通った子育ては、今の時代だからこそ参考になることがいっぱいです。『向井千秋記念子ども科学館』がある館林市内のご実家で、終始ほがらかな笑い声が響くインタビューとなりました。(全5回)
2008/02/13
▲七五三の晴れ着を着た千秋さんとお母さん
私がお店に出た時には上の子が下の子の面倒を見ているんですよ。ものすごく忙しい時に、揃って東京の親戚の家に行かせたら、一番下の子の小学校の入学式を忘れていたことがありました。そんな状態ですもの、 “育てる”というよりも“育っちゃった”という感じ。ただまわりにたくさん人がいて、年中怒られ慣れしていたのがよかったみたい。4人とも取り柄はないけど、性格だけは馬鹿みたいにいいんです。悪いことをした時に親にも他人にも怒られていれば、キレるなんてことはないんじゃないかと思いますよ。私なんて手向かいの子どもでも悪いことをしたら、ビンタくれたりゲンコツくれたり。今になってときどき後悔して謝るの(笑)。
千秋は「私のことはいいけど下の3人はかわいそうだからみてやってよ」と言うのが口ぐせ。親以上に心配性で、今でも「どうしてそんなに兄弟仲がいいんですか?」って不思議がられるくらい。小さい時からミルクを飲ませたりしていたから、自分が育てたように思うみたいね。
▲スキーは大学在籍中、医学部東日本大会優勝の腕前!
ただ、普段はちっともかまってやれないから、休みが取れればいろいろなところに連れていったんです。千秋は冬になると土、日、月と学校を休むので先生にから注意されていました。学校には黙ってスキーに行っていたの(笑)! 千秋はスキーが好きで好きで、誰かが行くっていうと絶対くっついていっちゃうから。私と主人も下の子たちをおぶって、よく連れていきましたよ。
子どもたちみんなが小さい時は飛行機が好きだったんで、羽田にもしょっちゅう見に行っていたの。 “サンフランシスコ行き”なんていうのを見て、ああいうのに乗るのはどういう人だろうって考えていました。今こんなにひんぱんに飛行機に乗ることになるなんて! 当時は夢の夢だったんですよ。
向井千秋さん