
2008/08/19
▲小学校を改築したNPO「富士山クラブ」の事務所、もりの学校
先月、7月5日、キッズステーションは「ボノロンの森環境活動」と題し、富士山のふもと、青木ヶ原樹海にて、清掃活動を行いました。
今回の取り組みについての詳細は、こちらのプレスリリースをご覧ください。
また、今回の清掃活動の取りまとめをしていただいたのが、NPO「富士山クラブ」です。
父・母コラムに登場いただいた舟津章子さんの勤務先である「もりの学校」内にて、NPO「富士山クラブ」の理事であるご主人、舟津宏昭さんが、富士山のゴミ問題について、貴重なお話をしてくださいました。
はぐステをご覧のみなさまにも、一部、抜粋してご紹介させていただきます。
▲「富士山クラブ」理事 兼 「もりの学校」副校長の舟津宏昭さん
富士山のふもと、青木ヶ原樹海にはたくさんの動物がいます。湧き水もとてもおいしいです。氷穴の近くにはひめねずみやツキノワグマも住んでいます。日本国内で、熊が住んでいる森は、案外少ないんですよ。
この森に生息している植物は2,000種類、昆虫1,500種類、鳥100種類、哺乳類40種類あまり(確認されている数。他に未確認も多い)。
日本中で見られる生き物が、たくさん見られることが富士山の森に生息する生物の特徴です。
▲講堂で舟津さんのお話に聞き入る清掃活動の参加者
車、家電製品、パソコンも売れるものは外された状態で捨てられていることもあり、個人だけでなく、業者が捨てていくこともあります。
過去に、1ヶ所にテレビ36台 冷蔵庫9台 洗濯機4台、などが捨てられていたこともありました。
夏は、釣り客や観光客のポイ捨ても、多く見られます。
ゴミを捨てると汚れます。
1個でもゴミが捨てられていると、ゴミは確実に増えていきます。ゴミはゴミを呼びます。
鹿やたぬきが、ゴミを踏んで足に怪我をしていることも見つかっています。そこにゴミがあるがために樹木が変な風に生えます。土が汚れていると湧き水が汚れます。今現在、危険な湧き水はありませんが、未来はどうなるかわかりません。
ミミズは土を食べ、それに含まれる有機物や微生物を摂取します。また、どんな毒素があっても体の中に溜めてしまうという特性があります。もぐらはミミズを食べます。ふくろうやとんびは、もぐらを食べます。捨てられた体温計の水銀が流失している土をミミズが食べたとしたら。また、それらの動物が死んで体の中に溜めていた毒素が流失したら。まわりまわって、人間の口に入る可能性だってありえるんです。
▲美しい富士山を守るためにも、そこに棲む動物や植物を守るためにも、ゴミは捨ててはいけないのです
見えていないからいいや、埋まっているからいいや、ではいけないんです。土の中に埋まっているゴミはどんなに小さくても拾わなければいけないんです。土の中こそ、きれいにしなければなりません。
白鳥は、湖の底に潜って藻を食べます。口の中に入れたものを吐き出す能力はありません。山中湖の近くで死んでいる白鳥のレントゲンを撮ったら釣り針が引っ掛かっていました。人間の捨てたゴミが原因で、内出血して死んでしまったんです。
釣り針は、小指の爪ほどのとても小さなものです。小さなゴミが動物達を危険な目にあわせてしまうんです! 動物達が迷惑しているんです。
だから、ゴミを拾わなければいけないんです。
※次回は実際に行われた富士山の清掃活動についてのレポートいたします。
塚原真寿美