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第一線の研究者による子育てアドバイス

子どもの生活リズムに大切な「睡眠」

2008/06/16

子どもの生活リズムに大切な「睡眠」

 職場の就業時間の延長、コンビニエンスストアーや24時間営業のス-パーマーケットなどの便利な生活が夜型の生活を作り、それにつれて乳幼児の生活リズムも変化してきています。

子どもの眠りを誘う工夫

▲スキンシップで子どもの眠りをサポート ▲スキンシップで子どもの眠りをサポート 夜遅くにスーパーマーケットで買い物をする子どもや、仕事で遅く帰る保護者を待っていて就寝時刻が遅くなる子どもなど、大人の生活の変化が子どもの睡眠に大きく影響しています。

保護者の中には子どもの “寝つきが悪い”ことや“目覚めが悪い”こと、“グズグズ言ってなかなか朝起きない” “朝ごはんを食べない” “食欲がない”などの問題を感じていらっしゃる方が多いと思います。

十分な睡眠時間と質の良い睡眠の確保は、子どもの生活リズムを整える上でとても大切なことです。

子どもの眠りを誘う工夫

昼寝の時間や昼間の活動によっても夜間の睡眠時間や睡眠の質は変化します。
睡眠は個人差が大きいため、他の子どもや育児書に書いてある内容と、あまり比べないようにしましょう。十分な睡眠が取れているかどうかは、朝起きてからの表情や行動、機嫌によって判断できます。

最近、保育士の方から、登園後に“子どもがボーッとしてふらついている”“よく転ぶ”“ドアや壁に頭をぶつける”などのアクシデントが増えているという話を聞くことが多くなりました。

寝る前に絵本を読んだり、手足を軽くマッサージしたり、やさしく抱きしめたり、添い寝をするなど、保護者とのふれあいを多くすることが寝付くまでの時間を短縮することにつながります。
子どもが安心して眠りにつけるように工夫しましょう。


早寝・早起きの大切さ

▲「寝る子は育つ」・・・はホルモンにも裏付けられているんです ▲「寝る子は育つ」・・・はホルモンにも裏付けられているんです 子どもの生活行動は、睡眠との関連が大きいため、十分に寝て、しっかり目覚めることが大切です。そのためには、なるべく夜は早い時間に布団へ入って寝付くことができるようにしましょう。

睡眠は、子どもの生活に大きく影響するといいましたが、乳幼児の睡眠と生活リズムを調査した結果では、早寝・早起きの子どもは食欲があり、食事の摂取量も多い傾向にありました。

子どもの睡眠について、就寝時刻の調査では夜9時頃までに就寝する子どもは30%、10時が50%、11時以降は20%という結果でした。布団に入って寝付くまでの時間は10分以内が30%、30分以内が55%、30分以上が10%でした。また、1時間以上かかると回答した保護者もいました。

「子どもは夜9時までに寝ましょう」と一般的に言われていますが、現代は大人と同様に夜遅くまで起きている子どもが多くいます。できれば、せめて10時前には寝る習慣をつけましょう。夜間は子どもの体づくりに必要なホルモン(成長ホルモン)の分泌が多くなります。発達期にある子どもにとって、早寝・早起き、十分な睡眠は、子どもの発達を考える上でとても大切です。

睡眠について気になること

夜間の睡眠について保護者が気になると感じていることは、“寝相が悪い”“おねしょをする”“歯ぎしりをする”が多いようでした。また、“夜中に目が覚めて遊んでしまう”“なかなか寝付けない”“いつまでも遊んでいて寝ようとしない”などの問題があります。

“寝相の悪さ”や“歯ぎしり”などは、ある程度の年齢になると解決できる問題です。“おねしょ”については、寝る前の水分の取り方や量に気をつけること、夜間にトイレのために無理に起こさないことが大切ですが、年齢が大きくなっても(小学校に入学する年齢=6歳程度) 、“おねしょ”が頻繁に続く場合は、小児科の診察を受けることをおすすめします。夜間に遊んでしまう場合は、部屋の明るさを調整して、寝る時間であることを教えましょう。

子どもに必要な睡眠が十分にとれるような環境や生活を用意しましょう。

“休日はゆっくり”は大人の考え

▲お休みの日は、早起きしておでかけ♪・・・なんて予定は、お子さんの生活リズムにもとても良いこと ▲お休みの日は、早起きしておでかけ♪・・・なんて予定は、お子さんの生活リズムにもとても良いこと 保育所に通っている子どもの、休日と平日の睡眠時間の違いと疲労症状(元気がない、疲れた様子があるなど)との関連を調べた調査では、平日の睡眠時間が多い子どものほうが疲労症状が少ない、という傾向にありました。

休日の睡眠時間が多い子どもは、毎日の生活のどこかで無理をしているのかもしれません。子どもの睡眠は、大人の睡眠と同様に考えてしまいがちですが、子どもは大人の縮小版ではありません。

子どもにとっては“休日をゆっくり休む”よりも、大人が子どもの機嫌や体調をみながら、子どもに合わせた生活リズムを整えてあげることが大切なのです。

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