![第8回 パートナーシップが支え!言葉を大切にした自分サイズの子育て [前編]](/yomimono/qcbf1l0000007z6q-img/qcbf1l0000007z7d.gif)
2008/06/11
子どもが生まれる10日前まで仕事をしていた私は、出産後も2ヶ月で復帰したんです。とは言ってもフリーなので、毎日きっちり仕事しているというわけでもなく、初めは保育園にも預けず、夫、祖父母、ベビーシッターさんのほか、港区の子育て支援施設『あい・ぽーと』と保育ママさんにお願いしていました。仕事のない日は公園へ連れていって、ママ友だちがたくさんできたのも楽しかったですね。
でも、1歳を過ぎると子どもも人の顔がわかるようになり、方々に預けるのがだんだんかわいそうに思えてきて…。保育園を探し始め入園できたのは1歳5ヶ月のときでした。
イベント会社に勤務している夫とは、仕事の時間がお互いに不規則なんです。今まで何とか保育のやりくりをしてきましたが、直前での予定変更が悩みですね。私は毎週日曜日はレギュラーで仕事をしているので、夫が子どもと休日をすごしているのですが、この前の日曜は、夫に急なイベントが入ってしまって。慌てて電話したけれど、シッターさんはNG、近所のお母さんも予定アリ、祖父母は海外旅行中・・・ダメもとで、以前通っていた保育園の先生にメールしたら「いいですよ」って! ツテがあれば総当たりでお願いしています(苦笑)。まわりの方々には本当に助けられていますね。
▲プロならではの歯切れの良い弾んだ声が魅力の香月さん。夫婦でバイタリティあふれる子育てを実践中
日々の生活の中で、私の “命”と言えるのが食事!
うちではまさに“食育”なんです。
だしはちゃんと昆布、かつおなどからとりますし、シチューなどもルーを使わない。手作りできるものは、手づくりします。餃子だって皮から作るし、自宅にオフィスがあるので、オフィスでの仕事の合間にパンを作ったりもします。
その一方で、実は私、子どもの服のサイズも知らないんです(苦笑)。わがやの服の管理は夫が担当で、買い足すのも全部おまかせ。
保育園やママ友だちからお下がりをもらってくるのは私だけれど、そこから彼がいいと思うものを選んで、うちで着られないものはまたバザーに出してくれます。あと洗濯物を取り入れてたたむのも、食器洗いもゴミ出しも夫です。ただ、端から見ていると、男の人ってたまってから一気にやりとげる達成感が好きみたいなんですよね。“家事は毎日やるもの”という感覚がわからないみたい。でも、それに関してはうるさく言わずに、まあいいか、根本的に考え方が違うんだな、と思って放っておいたら、いつの間にか汚れた状態に私が慣れてしまいました(笑)。
夫には子育てもしっかり関わってほしかったから、子どもがお腹にいるときに、両親学級へいっしょにいったんですよ。そして、「うまーい、すごーいパパ!」と手をたたいてほめまくったんです。それである程度は、自分はできる!という気持ちになったようで、要所要所でほめることが大事なのかなと思います。
だけど、子どもと違って大人は調整が難しいですねぇ。「こんないい夫はほかにいないって、この前言うたやんけ~(ご主人は関西人)」なんて、へたにおだてすぎると木に登っちゃうから(笑)。あとは「保育園の先生や○○ちゃんのママがこう言っていたよ」と言うと、私がほめるよりも効果大! 保育園へ毎朝送っていくのも、若いお母さんに声をかけられることがモチベーションになっているみたい(笑)。
▲笑顔で話していただいた愛するご主人とのスリリング(?)な関係。たまには大げんかすることもあるとか
夫のもうひとつの特徴は、見た目がカッコよくないとやらないこと。子どもが生まれる前、いっしょに子どものものを買い物に行ったときに、「好きな抱っこベルトを選んでいいよ」と言ったんです。そうしたら金額は若干痛かったけど、自分の気に入ったものを厳選しはじめて俄然やる気満々に!
ベビーカーだってうちには2台あったんですよ。それなのに、あるとき散歩に出かけたなと思ったら、「めっちゃカッコええねん~」とマクラーレン社製の新車(ベビーカー)に乗り換えて帰ってきた。「もったいない!」と怒りたくもなるけれど、道具から入るタイプの彼にしてみれば、『全部カッコいいものでカッコよく育児!』というポリシーなんですね。
生まれたときから関わってくれる夫もそうでしたが、父親って、子どもがしゃべれるようになってからのほうが出番が多いのではないかと思います。だから、例え初めはカッコばかりの全然ダメなパパだったとしても、子どもの成長と共にどんどん変わっていくから、お母さんは考え方の違いにはある程度目をつぶって、パパの意欲をつぶさないほうがいいですよ。
お互いに働いていると育児は協力し合わないと無理だし、第一こんなに興味深いことって世の中にそうそうないじゃないですか。だから私は夫にも「これは見ておいたほうがいいよ、おもしろいからいっしょにやろうよ」と働きかけて、子育てを2人で楽しむように心掛けています。
最近は、子育てでイライラするというのは滅多にないですね。子どもがひとりっ子で4歳という今の時期って、たぶんパラダイスだと思うんですよ。自分でいろいろやってくれるようになったし、昼間は保育園だから勉強や宿題の心配もないですし、思春期の悩みもずっと先のことじゃないですか。
本当はたくさん子どもが欲しいのですが、こればっかりは神様におまかせ。 2人目が続かず、ひとりっ子でかわいそうだなあと悩んだ時期もあったけれど、考え方によっては子ども 1人だったら気軽に親子2人で遠出だってできるわけですからね。最近は、2人で時刻表を開いて週末のおでかけ先を考えるのが最高に楽しい時間。週末の休みが基本的に私は土曜日、夫は日曜日となかなか合わないのですが、息子と2人で遠出しちゃいます。未就学の今なら、男の子でも親子いっしょに温泉も入れるし、彼氏以上にくっついていられるじゃないですか(笑)。ひまをみつけてはつい、あちこち出かけちゃいますね。
香月 よう子さん (かつき ようこ)